保育園訪問修理

ひさびさの保育園訪問修理。
今回は城北保育園です。

人形のベッド、ついたて、流し、パズルなど木製品主体ですが、
ハンガー掛け、双子用カート、三輪車なども有りました。

現地で約５時間の修理で完了した物。
重傷の三輪車と二段ベッドはお持ち帰り修理になりました。


圧巻はこれ。平均台の土台です。

でかっ
これはおもちゃでは有りません。

プロレベルの仕事ですね。
私にはとても真似出来ません。

こういうの出来る人を尊敬します。

トランジスタ焼損

明日土曜日久しぶりに保育園訪問出張修理が入り、
またそちらでお持ち帰りが増えるとやっかいなので、
前回入院案件を片づけるべく、最後のトイラジに着手。

指摘症状は時々前進せず。
受付時に確認したが、どうもメカというより電気不良っぽい感じだった。
Hブリッジのトランジスタが死にかけかと予想して持ち帰った。

開けて確認したらズボシだった。
テスターも使わず。目視ですぐ判った。

写真左側のTr　２SB７７２Lだが、表記のUTCPDT3のTC辺りが膨らんでいる。
下段の７の前、２SBの辺りも。
過電流による発熱、膨張の跡だ。
モーターロック状態で前進操作をし続けたのだろう。

手持ちに２SB772Lが無かったので２SB772に交換して桶。
動作チェックすると元気よく走る。
単価￥１５１円。送料がいくらだったか忘れた。調べるの面倒。
コンプリメンタリなので相方のTrも交換した方がいいんだろうけど、
まあいいか。値段も高いし。

入院３件完了。麻雀ゲーム機が修理不能だったのが残念。

プラレール新機種

タカラトミーの新製品がテレ東WBSのトレたまで紹介されていた。
本当に磁気浮上して走るリニアモーターカー。
（コーナリングはミニ四駆のようにサイドローラー式）

９月発売予定で、￥３万何千円！　高っ。
作務衣をお召しでどことなく怪しい感じの社長さんも出てました。

開発者コメントで、浮上は単に磁気の反発力を使うだけで簡単だが、
走行させるのがかなり難しいとの事。
磁気センサーで検知して電磁石の極性を切り替えてるんだろうが、
マイコン必須だな。

ついこないだ発売された　笛コン　というのも有る。
昔、ブリキのバスのおもちゃで　ソニコン　ってのも有ったが、
笛を吹く事で発生させる特定の周波数の音でコントロールするもの。
更に親が操作するスマホアプリも準備されている。
最初、WiFi かBluetoothかの電波でのコントロールかと思ったが、
どうやらスマホアプリも音（非可聴音を重畳か？）のようだ。

それにしてもプラレール車両側にマイクとマイコンが搭載され、
動作確認用にアプリの入ったスマホも必須となる。

そんなのこんなのが今後修理依頼で来る事だろう。
楽しみである。

次は麻雀ゲーム

さて、お次の患者は電源の入らない携帯型麻雀ゲーム機。

受付時の確認で電池の液漏れが酷く、電極がかなり腐食していた。
錆を除去しても復帰しなかったので入院となりました。

私は受付をやっていたので、まず先輩ドクターに診て貰ったところ、
電池の電極から基板に行くマイナス側の線材が・・・無かった。
基板を固定するビス２本のうちの１本も付いていない。
線材を追加して一瞬音が鳴ったが、その後は動かない。

こういうケースには時々遭遇する。
依頼主に確認しても有用な回答が得られる事は殆ど無い。
知らないとか、貰い物だからとか、

まあ、予断を持たず修理に取り掛かろう。
治せなかったのなら俺が治してやると。

しかし、開き状態で基板を顕微鏡確認して希望は萎んだ。

かなり腐食している。写真の箇所以外にも多数。
重傷どころか、絶体絶命。

導通チェックするとパターン切れは無さそうだが。
組んで通電すると、液晶表示は異常だし、音は出ない。

依頼主はお婆様のボケ防止用だと言っていたが、
新しいのを買ってあげて親孝行して頂きたい。
もっと液晶の見やすいやつを是非。

まず電話機から

とりあえず１件やっておこうと、電話機から開始。
基板の電源ラインのパターンに怪しい箇所があるのは、
現地修理時から気づいていました。

実体顕微鏡で確認
腐食してモッコリしています。
ICに直接入っていて途中に
当たれるランドが無いので、
少し先のパターンのレジストを削って
導通チェックすると、やはり断線しています。

ソルダーレジストを大きく剥し、
部品の足の切れ端を使って補修しました。

無事治りました。
ラバーのボタンと外筐が汚れていたので、
奥さんに頼んでクリーニングして貰い完了です。










奥さんと御嬢さんにはこんなのも依頼しました。

先の書き込みで紹介した茶運び人形の服。
学研大人の科学の人形の１．５倍で
３着作製してもらいます。
御嬢さんのご友人の能装束仕立て職人の方から頂いた立派な正絹の端布が有るそうで、
完成が楽しみです。

私も音声機能部の作製を進めます。

5/23 定期開院

地元学区を始め市内各学区で運動会が行われてる所が有るようで、
来館者は少なめでした。

午前中はゆったりと。

意見を出し合いながらの治療が進みます。楽しいひとときです。

   シャワーのおもちゃを修理中。
午後にも１件有り最近多いなと思ったら、
依頼主のお母様からの情報で、
大手チェーン薬局のポイントで貰える景品にこれが有るとの事。
防水がイモで使うとすぐ浸水し、
モーターが腐食して故障というパターン。
欲しくて買ったもので無いから、
大事には扱われない。




作製中の茶運び人形のデモ中です。

などと午前中はわりと余裕でしたが、午後から終了にかけて依頼が増えてきまして

結局私はお持ち帰り３件

トイラジは時々前進せず
電話機は三輪車のヤクモノで、音でず
麻雀ゲームは電源はいらず

次回は３週間後なので余裕です。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
トイラジが４０MHｚだったので、スピーカーアンプに対するインターフェアを利用した
簡易チェッカーで送信機から電波が出ているかチェック。
今回は明確に音が出て、検出できました。
以前の確認では、２７MHｚは検出出来ましたが４０MHｚはだめで、
こりゃ使えんなと放置していました。
受付での簡易チェックでなら使えそうですね。

キャスターバッグ

おもちゃ病院に持って行く工具・補修部品等のバッグで、
なかなか調子いいものが見つからない。
ずっとリュックを使っていたが、くたびれて来たので替えたいところ。
とりあえずヤナセで貰ったキャリーバッグを使っているが、なんか変だ。
タミヤのラジコン用ピットバッグが有るので、
これにキャスター台車を付けるのもいいかも。
しかしキャスターを部品単体で買うと結構いい値段する。
そんな事考えながらネット検索していて、密林で良さそうなやつを発見した。

￥３５００円＋送料
ちょっと高いかな。
パス決定。

こんなようなのを作るか。










ところで件の鳥はヒヨドリでは無く、カワラヒワでした。
成長により特徴が出てくるので、雀→ヒヨ→ヒワ。
人に馴れ過ぎると自然に戻した後で苦労するだろうし、
しばらく好天が続くので今日にも放します。

保護して３週間でここまで成長。
しっかり飛べるようになりました。

頑張って生き延びてください。
困ったらいつでも帰って来ていいです。

テプラ修理

奥さんの職場のテプラの調子が悪いらしく、
治せこのやろーと持って来た。
症状は　【電源入らず】

まずACアダプタから見ようと手に取ると、
中でカタカタと中身が動く。
DC出力プラグの電極で電圧をチェックすると、
DC１２Vが出なかったり出たり。
ストレスを加えると出るので、切れかかりのよう。
プラグの付け根の部分で電線が折り曲げ疲労していて、
被覆の中で断線しているっぽい。
クラフトナイフで開くと、やっぱり。

両方とも切断し半田づけで接続。
熱収縮チューブで保護し、ホットボンドで補強。
ACアダプタ本体側も電線の付け根が危ないので、補強。
中のカタカタが気になるが、とりあえず桶。
ACアダプタだけ買い替えて下さいとお願いしよう。

おもちゃ病院での依頼品だったらACアダプタの修理はしない。
修理後の正しい取扱いが期待できないからだ。

ワイヤレスアイクのアンテナ改造

P社ワイヤレスマイクのアンテナがしょぼかったので、
マイク側は垂直ダイポールに、
受信機側はスリーブアンテナに改造した。

マイク
芋アンテナを撤去し
極細同軸ケーブルを追加
編組線側は銅箔テープに接続
芯線側をビニル被覆電線で
外部（下方向）に出す

受信機アンテナはダイポールだったが、
編組線を半波長の長さで折り返してあり、
意味不明の為１／４波長に短縮した。
芯線側に１／４波長の軟銅線を接続し、
スリーブアンテナを形成した。







RTL-SDR　Scanner　で計測

初期値は約－４４ｄBmだったので、
３ｄBほどの改善。

動作テストでは約４ｍまで安定。

鉛バッテリー充電

鉛バッテリー在庫の充電開始。
半年以上放置してしまいちょっと反省。
自然放電約２５％ってとこで、意外に少ない。
残りは３個。まだ発注しなくてもいいな。

P社ワイヤレスマイク

自宅環境で送信電波出力を再測定。

Windowsソフト　RTL－SDR　Scanner　で計測。
４５８．５６MHｚ辺りに間違いなく出ています。
この距離にしては信号が弱いような気が。

微弱無線ってこんなに弱かったか？

 電波が空中を飛ぶ時の損失を計算しよっと。
周波数が４５８MHzだと波長は約０．６ｍ

自由空間伝搬損失は　　２０Log（４Πｄ／λ）　で求まる。
１ｍ離れた時の損失を計算したいので、
λに０．６を、ｄに１を、Πに３．１４を代入して計算すると、
約２６ｄBになる。
このソフトの測定系ではノイズレベルが高すぎて、
そこまで弱い信号は測定できない。
計算してもしょうが無かったですね。

５／９定期開院

企画展の物販でいつもの場所が使えず、
入り口正面のロビーでの開院です。
曇り時々雨の天気だから良かったのですが、
この場所で晴れだと暑くて悲惨です。

大型連休直後なので、来館者も少な目でした。
開院中の修理はこのスロットマシンです。
Iドクター担当で、私は補佐です。

リードスイッチが６か所有り、
各可動部の位置関係を検出し、
音を出しモーターを回す仕組みでした。
３つ揃った時と揃わない時もちゃんと検出し、
動きが変わります。
マイコンは使ってなく、ローテクなのですがけっこう凄い。

動かない原因は、コインを吐き出すモーター部の
ピニオンギヤの割れでした。
交換してOK。










３・４人で診てた厄介なのがこれ。

鉛バッテリーの電動バイクです。
バッテリーが過放電で死亡しています。
新品にして動くも力が足らなそう。
モーターが死にかけのようです。
サイズが３８０モーターのようで、手持ち無し。
他のメンバーが持っていそうで、次回に再チャレンジ。
我が家にも１個有ったのですが、しばらく前に使ってしまい、
今は無しです。












珍しく、入院患者お持ち帰りは無し。
IドクターのP社カラオケ用ワイヤレスマイクが調子悪く、
診る約束だったので、今回持参され少し診ました。
周波数確認に手間取りましたが、
４５８．５MHｚに送信電波を発見した所で時間切れ。
お借りして持ち帰り、次回までに診る事になりました。