12月から診てきたセミデラコン童夢。
スロットルコントロール部の専用ICの故障で、
ステアリング側の良品ICを移植してもまだ動作が不安定で、
一旦は修理を諦めたのでしたが、ちょくちょくコメントを頂く、
名張つつじヶ丘おもちゃの病院の大泉さんから多大なる技術的支援を頂き、
ICおよび周辺定数をpicマイコンで置き換える手法で、修理が無事完了しました。
大泉さんにはこの場を借りて御礼申し上げます。
専用ICをpicで置き換えちゃうなんて、凄い人ですね。
この結果を公表しなくては、宝の持ち腐れになってしまうので、
ここに写真付きで公開します。
まずは信号確認風景です。
波形を観ながら時間かけて検討する時は、
こんな風にリード部品を取り付けてプローブを引っ掛けます。
スロットルのパルス波形。
レベルは電源電圧である7.5Vdc。
Lo部分のパルス幅でコントロールしています。
ニュートラル状態で標準は1.5ms(ミリ秒)なのですが、現状は写真のように2ms。
これは送信機のトリムでも調整しきれなかったので、
操作レバーと可変抵抗の角度を調整するというメカ的手法で解決しました。
大泉さん開発のpicマイコン用プログラムが、
開発環境の違いでうまくプロジェクト化出来ずに、2日間悩みました。
身内のHドクターにも相談し、なんとかプロジェクト化に成功。
ビルドしたプログラムをpicに書き込む作業も、久しぶりすぎて躓き。
自作の書き込み用基板がイモだったようで、
ブレッドボードで直結したらあっさり書き込み成功。
ここでも丸1日を要しました。
普段やってない事をやるのって大変です。
本体メイン基板のICの穴に、載せ替え用にピンソケットを取り付け。
裏面側で1本線材を追加して、入力パルスを負論理から正論理に切り替えています。
置き換えるpicを載せた疑似IC基板を作ります。
小さくないと載せられないので小型仕様で仕上げます。
高さ方向は若干余裕が有るので、気にしないでもOK.
入力パルスが7.5Vでは大きいので、抵抗で分圧しています。
電源電圧も7.5Vでは大きすぎてpicが壊れますから、3端子Regで5Vにしています。
メイン基板に載せたところ。
火入れし動作確認。
動き始める時のHブリッジ出力波形。
こんな具合で見事に修復が完了しました。
おもちゃ修理での載せ替えでは、小さくて安価なpicが最適ですね。
自分でもプログラムが作れるように勉強しなおす必要性を痛感した次第です。
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