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道楽部屋

2015年3月30日月曜日

CAM-08 (自分の)

2001年発売のIRリモコン2足歩行ロボットキット CAM-08  

http://www.cube-works.co.jp/works/index_sub.html?/works/crp/

道楽部屋の棚にずっと置きっぱなしで気にもなっていなかったが、
気まぐれにいじってみた。
当然動かず。
治すか。

モーター1個というとこがすごい。
ギヤの組み合わせが複雑。
カムも複雑。
組立て出来るか不安になる。
















覚悟を決めて全バラ。
開き状態で動作チェック。
基板にストレスをかけると動く。

モーターが回るとプーーーッと異音。
 含浸メタルのオイル切れだ。
ベアリングオイルをさして桶。













線材取り付けがイモハンっぽい。
半田付けをやり直し。
いじくってると芯線が折れる箇所が出てくる。
ストリッパーで剥き直す。
再半田しホットボンドで固定。

まだ不安定。
ケミコン外して調べるか。

この顕微鏡写真はiPhoneで撮影。
ちゃんと固定すれば、デジカメより綺麗だ。
固定治具作るか。

2015年3月29日日曜日

お持ち御帰り その2 

もう1台のトイラジ
オーナーは幼稚園児。婆様につれられての御来院。
 
送信機の操作をしてない時でも、
カチャカチャとチャタリング気味に動いている。
受信回路のfずれっぽいが、なんか不安定要素が有りそうだった。
家でじっくりやろうと預かりにした。

受付終了し2、3分したらオーナー児が戻ってきて、婆様曰く
「 (トイラジに)しばらく会えないからもう一度見て今日はお別れしたい 」
持ち帰り用に風呂敷に包んでおいたのを解いて、再会して頂いた。
余計な手間をとらせないで欲しいものだ。

このトイラジ
初めて見るやつ。
電源は送信機が006P1本。
本体が006P1本と単三4本。
ちょっと変わった構成だ。
スライドスイッチ(メカ)で2段変速。











電池蓋を紛失したとの事。
蓋の押さえが無いので006Pが浮いて、
接触不良になってチャタリングしていたようだ。
1tプラ板で作ったが、ロック機構までは無理。
テープ止めで勘弁して貰いたい。











送信機のRF出力は自励発振にしては安定。
側帯波スペクトラムが美しい。

かみさんに送信機を操作して貰って、
数m離れて受信基板の同調コイルのコアを
調整した。

走らせてみると低速側は正常に動くが、
高速側でギヤが滑っている。
バラし確認すると、モーターピニオンが
割れていた。FA130用8T。
ミニ四駆で山ほど余っていたが
捨ててしまったので無い。
仕方なく未組キットから取り出した。
ピニオン交換で高速側でも力強く走るようになった。
雨の日曜のいい暇つぶしになりました。
電池蓋のロックをもうちょいなんとかしますか。
こんな時に3Dプリンターが有ったら便利なんだろうな。
モデリング(データ作成)が大変だろうけど。

FET回路詳細

上の2個、下の2個が各々並列接続。
最大電流を2倍にしている。

上の2個は右側のPchが、下の2個は左側のNchが焼損している。
これは逆転時にONするFET。
正転側はOKなので、逆転だけしなかった。

逆転方向にモーターロックした状態で
電流を流し続けた為の焼損だ。






顕微鏡で拡大するとひびが確認出来る。
左上のFETの3ピン(Pchのソース)は
無くなっている。

溶けた ? 焼け落ちた ?
パターン補修の時に折ったのか。

パターン補修もオーナーがやったのだろう。
ここまでやったならFET焼損に気付けよ。
気付いた上での持ち込みか。




部品面側には大きなポリスイッチが。
FETより先に遮断するよう設計しとけよ。
抵抗の挿し方がきたない。
左の4個のトランジスタは、
ステアリング用のHブリッジ回路。

とにかく発注先がアリババだから、
納品には1か月はかかりそうだ。

2015年3月28日土曜日

お持ち帰りその1 FETが飛んでいる

世間は春休み。
子美博ではリトルアーティスト展が始まっています。
昨日まで寒くて今日から暖かくなったせいか、
行楽日和すぎて子美博はわりと空いていました。

担当したのはトイラジが2台。
2台とも現地では完了出来ずにお持ち帰り入院です。

1台がこれ



 ヘリのピニオンギヤで神対応してくれた
ジョーゼン様の製品です。

オーナー曰く
「 ギヤが滑り出したようなので、ばらしたらモーターのコードが切れてしまい、繋いで組み立てたらバックしなくなった 」

切れたコードはモーターカンに接続されたアース線だったので、指摘症状には関係なさそう。
オーナー親子が修理の様子を見たいとご希望だったので、ここまで見て貰ったが、基板回路が故障しているようなので、預かりとした。


 メカボックスを開けたら一目瞭然。
FETブリッジが4個とも飛んでいる。
ポチッと膨れているのが、過電流で内部が異常発熱し膨張して破裂した跡だ。
パターンに補修の跡も。

 SOP-8でミニッツレーサーなんかで使われているのと同じような部品だ。手持ちは無い。

このFET パッケージに【4503】との表記。
Nch、PchコンプリメンタリのペアのパワーMOSFET。
扱っているお店が見つからない。
ネットでかなり調べた。子美博で1時間以上、帰宅後2時間ほど。
やっと見つけた代替品が Aliexpress に。 
つい先週、ドクターH氏宅にお邪魔した時に頂いた故障したPickitの、
修理用のICがAliExpressでしか入手出来ず、
通常のクレジットカードを使うのが怖かったのでVプリカを作った。
次は無いと思っていたが、こんなに早く次の機会が訪れるとは。

2015年3月21日土曜日

動いたが音が出ない

昨日見つけた箇所の他にも何か所か危ない箇所が有った。

スイッチハーネスの反対側、基板に入る箇所。
ここも2本外れている。

さらにここは部品のリードが隣のパターンにタッチ



ここまでを修正して、開き状態で定電圧電源からDC4.5Vを印加。
液晶表示の反応として、動作は正常そうだが・・・音が出ない。

オシロで見ると数十mVp-pほどのレベルで出てはいる。
クリスタルイヤホンを直結すると、蚊の鳴くような音が聞こえる。
歪が酷いので、改造レベルで取り出してAmpって鳴らすのはだめだ。




















ダイレクトボンディングICから直ドライブなので、
残念だがこれ以上どうしようもない。

2015年3月20日金曜日

入院治療中

今週のお持ち帰り品を診はじめました。
ばらすだけでかなり大変。
RF-ID部は基板が白っぽく汚れているのが
気になりますが、多分桶。

メインスイッチの小基板の線材半田づけ箇所がちょっと怪しい。
線材に触るとフニャフニャしている


左の黄色いスライドSWです
顕微鏡でチェックします


















下の黄色の線材のパターンが浮いて切れています。
 赤の線材もイモハン気味でグラグラしてます。
 
火曜日に久々に酷い腰痛が出て水・木と安静していまして、
無利してはいかんのと、相撲が気になるのとで、
本日はここまで。


2015年3月14日土曜日

3/14定期開院

雨の予報も有ったせいか来館者も少なく、
平穏な開院日でした。




















開院中に担当したのはこれ。
柄の部分のボタンを押すと
音が出るおもちゃ。

音が出ないとの指摘











原因は電池の消耗
ボタン電池LR-41 x 2
ダイボンドICに対して1.5V供給と
3V供給しているうちの、
3V側の 電池が空っぽです。
しかも+側電極が半田づけ&
爪で保定されています。
爪を起こさないと交換できません。
ひどい設計です。
電池手配をどうするか持ち主に確認中






それとこれ
スイッチがたくさん有り、
にぎやかな音の出る玩具です。
音が大きすぎて近所迷惑なので、
音出口にセロテープが貼ってあり、
それでもまだ大きいので
なんとかして欲しいというご依頼。
ダイボンドICから直ドライブで、
ゲインを調整する箇所も無いので、
8オームのスピーカーに対し
直列に8.2オームの抵抗を追加。
単純に半分に減衰させます。
聞いた感じもかなり静かになりました。

これで小さ過ぎたら、テープに穴をあけて
調整して貰えば桶






 
向かいの机では Dr.H氏が けん玉を修理中です。

紐の位置は先端側でした。

なんか違和感が有りましたが、
ネットで確認すると、どちらも有りです。
















お持ち帰りがこれ。

Dr.M氏、K氏 とチャレンジして玉砕した
難物のあんぱんまんレジ。

RF-IDの回路も入っていて、
本物のレジ顔負けの、
手ごたえの有りそうな逸品です。

2015年3月5日木曜日

冠水3DS

入院治療その2は冠水したN天堂3DS
リュックの中でお茶がこぼれてかかってしまったそうで、
とても気の毒な話しです。
New3DSを買ったのでもう使わない3DSが有りますが、
魔改造が施してあるので、お子様用にはお譲り出来ません。

内部を点検しましたが、フレキと基板コネクタ部が腐食しています。
修理は不可能と判断しました。

部品取りのジャンクが有れば助けられるかもと、
市内のリサイクルショップを探し回りましたが、3DSは中古すら有りません。
New3DSが売れていない証拠でしょうか。

白く粉をふいたように見えるのが腐食箇所

コネクタのピンが黒く腐食 冠水シールが赤くなってます
ICの上側の足が黒く腐食

コネクタのピン 右から4本目あたりが腐食

アンパンマンのスマホ

入院治療その1
アンパンマンのスマホです。
















フィルムをスライドさせて位置を合わせ、
ボタンの絵を押すと音が出るのですが、
肝心のフィルムがちぎれてしまっています。
かなり乱暴な扱いを受けたようですね。


外筐を開けるのに一苦労。
こんな所にビスが隠れていました。
















 フォトインタラプタが段違いに配置されていて、
 フィルムの黒い部分を検出して、音のデータを
電話と絵と音楽と3種類切り替えています。
意外とハイテクなおもちゃです。











透明部分は鏡で反射









基板は大丈夫でした。
フィルムをセロテープで両側から挟むように貼って、
無事治療完了です。