暖気の侵入で異様に暖かく、予報では夜から大荒れとの事。
そんな中、今日も淡々と開院です。
依頼人20数人、30数件。ドクター13人。
いつもぐらいのペースです。
入院治療をした2件、アンパンマンのお風呂シャワーと、
セミデラコンの童夢はオーナーが取りに見えて、無事退院して行きました。
今日開院中に診たのは、京商の小型クワッドコプター。
クアトロックス ウィズ
ぶつけてモーターが1個回らなくなったとの事。
手軽に飛ばしたくて(安いし)このサイズの物を買うのでしょうが、
この手の小型のソラモノは素人の手に負えるものでは有りません。
かなりの操縦技術が要求されます。
安定して飛ばしたいならもっとデカいちゃんとしたやつを買いましょう。
密林のユーザーレビューには散々な事が書かれていますが、
操縦技術の無さを棚に上げて、安物玩具に性能を求めすぎです。
練習して何度も落として壊して、自分で治してまた練習して・・・。
そうやって操縦技術が身に付くのです。
ここですね。
外筐の爪が外れかかっています。
ブレードを手で回すと引っかかる箇所が有ります。
開けたらこの通り、エンドベルが取れてしまっています。
取説には別売補修部品としてバッテリーとブレードが記載されていて、
モーターは載っていません。
適当なモーターではバランスが取れないので、
仕方なくメーカーにモーター単体での有償供給依頼のメールを投げておきました。
京商さんの御対応やいかに。
次がこれ。セガトイズの犬プーチです。
電源は入るものの、取説に書かれている本来の動きと違う動き。
弱弱しく鳴いてスリープモードにはいってしまうようです。
尻尾センサーが一度だけ効き、背中、鼻等他のセンサーは効かず。
なんか悲しい故障ですね。とりあえず開けます。
マイコン基板は頭部に入っているようで、胴体はメカ部だけです。
モーターが全く回ろうとしていません。
メカ部を開けてモーターを取り出し、単体でチェック。
回りません。死んでいます。ご臨終。
一般の模型用のFAやREのシリーズとは違う、あまり見かけない外形。
ネットで調べるとソーラーモーターが良く似た外形ですが、これがそうかは不明です。
日本おもちゃ病院協会のドクター養成カリキュラムでは、
普通のモーターのブラシの修理をやっています。
いつの時代の養成講座なのかは知りませんが、
今、FA130は1個¥100円でどこでも入手可能なので、
信頼性の無いブラシ修理などやらない方が良い というのが私の意見。
素人がブラシいじくって一旦治っても、すぐまた回らなくなります。
100円ケチってすぐまた故障では、足を運ぶ依頼主が気の毒です。
なので、主義に反して気が重いのですが、今回のこのモーター。
そこらで簡単に手に入るとは思えないので、 試しにエンドベルを開けると、
やはりブラシが変形していました。
折れてはいなかったので、慎重に修整して組立て。
これで回るようになりました。
暫定処置として、これで一旦修理を完了させます。
信頼性に欠けるので、モーターを探して妥当な価格で入手出来たら、
再度来院して頂いてモーター交換する事にしましょう。
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