そちらの目途もついたので、3DSの修理に着手。
前回開院時に基板単体までバラシてあったので、
顕微鏡チェックから開始です。
良く有りがちなコネクタ部の浸水による腐食は見られません。
これは難しそうだなとの予感が漂います。
しつこく各部品を見ていると、普通のチップセラコンっぽい部品が、
激しく腐食しているのを発見。
周りはまったく正常なのにこの部品だけって?
クラックも入っておりとても不思議な状態です。
テスターで当たると短絡しています。
本当にコンデンサーなのか?
回路図が無いので確認のしようも無いですね。定数も不明だし。
立ち往生しててもしょうがないので、
セラコンと決め打ちし、適当な同等部品を付けます。
サイズは1005なので手付けも余裕です。
取り付け後のテスターチェックで、短絡状態は解消。
ちょっと高校野球見てから、色々繋いでテストです。
つつじが丘おもちゃ病院 大泉です。
返信削除真ん中の画像見ました。確かにクラックが入っているように見えます。
外傷チェックは重要ですね。特にゲーム機は設計情報がなくては論理的に切り分け
できません。
もう何十年も前だかファミコンで電源の過電流の症状がありました。短絡している所
を突き止めるのに、敢えて過電流を流したまま各部の温度を触診で見て行ったら、
電源パスコンの1つがほんのり暖かくなっているのが有って、それがショートモード
(完全に0Ωでは無い)故障でした。
セラコンはスパイク電圧でよくパンクしますが、ショートモード故障のケースは少ない
ように思います。
普通のドクターなら諦めるところですがよく発見されましたね。拍手です。
大泉さん、コメントありがとうございます。お褒めに預かり光栄です。
返信削除コンデンサの故障って見つけるの難しいですよね。
今回はたまたま見つかりましたが、実体顕微鏡の威力が大きいです。
単眼レンズでは見ずらくてじっくり腰を据えての観察がきかないですから。
触診いいですね、私もよくやります。RF屋なので。
対象に手を近接させる事の影響でインピーダンスが変化するのを、
ネットアナでスミスチャート見ながら検討したりします。