状況は思わしく無いです。
基板単体にして、接点洗浄剤で掃除して、
顕微鏡でパターン等をチェックした結果、
見える範囲でパターン切れは無さそう。
スピーカーも端子が取れているので交換。
電界コンデンサをテスターでチェック。
抵抗値の変化具合から、良さそうと判断。
腐食で線材が痛んでいるので全部交換し、電源スイッチ、スピーカー、
ヘッドフォンジャック、電源リード線を取り付け。
この状態で安定化電源からDC6Vを供給しても、パワーオンせず。
電流計が一瞬ぴくっとしますが駄目です。クロックも発振しません。
念のため、ペンと抵抗マトリクスのシートも接続してみますが、
やはり電源入りません。
あと見てないのはコネクタとICの下。
IC自体の故障という可能性も有りますが、
経験上、ICってそうそう壊れたりしない。
実験中や修理中にミスって電源のプラスマイナスを
逆につないだりすると一発で壊れますが。
これだけ腐食しているので、かなりの水分を浴びたと推測されますが、
ICのパッケージの内部にまで浸透して酸化・腐食するなんて事が
有るのかな?
黒いのが上から、ROMカセットコネクタ、メモリーIC(推測)、システムマイコン。
コネクタとメモリーICあたりが酷く腐食している。
腐食の場合はパターンが切れるオープンの故障モードなので、
コネクタ側がオープンして電源が入らなくなる事は考えにくい。
この2つは外して下を確認するのは出来そうだが、
手前のマイコンは4方向0.5mmピッチで、
外すには専用のスポットヒーターとヘッドアタッチメントが必要。
前の職場にはゴロゴロしてましたが、さすがに個人では持ってないです。
付けるには匠の技が必要。(私、出来ます。当然フラックスが必須ですが。)
パターンの腐食の程度としては、この辺は軽微。
でも外してみない事には解らない。
破壊レベルでなら外せるが、専用ICで入手出来ないので、復旧が不可能。
詰んだか?
いや、もう少し作戦を考えよう。
出来る事がまだ有る筈。
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