岡崎、モリコロのおもちゃ病院にも参加していますが、
小原おもちゃ病院の分以外でも記録&公開の意義の有りそうなネタは載せていきます。
先日の豊田市あすてで暫定開催中のおもちゃ病院受付分で、
現在修理中の案件の記録です。
解体前の写真を撮り忘れましたが、タカラトミーの夢猫ヴィーナスです。
ご高齢の男性が(俺もジジイだけど、もっとジジイの)朝一で持って来ました。
よほど思い入れが有るのでしょうか。
なんか切ない空気が。
そんな事より、この手の縫いぐるみロボットの修理の大変さは良く解っているし、モリコロのメンバーでこのレベルの修理の出来る人居ないし、この時点で私の今週前半の予定が決定しました。
会場ではクラフト系の団体がたくさん集まるイベントで賑わっており、そんな場所で晒し者になりつつ猫の解体作業開始。
下半身の取り出しまでに2時間ほど。外部電源でチェックし、スイッチON後2~3秒
した所でガバッと1.5Aほど電流が流れ、これはモーターロックと判断。
当日開場ではここまでやり一旦棚上げ。他の簡単そうな依頼品を診断しました。
家で確認を進め、頭部駆動モーターの劣化と判断。モーター取り出しに2時間。
縫ぐるみは慎重にばらす必要が有るのでやたら時間がかかります。
モーターは角型(小判型)でFA130より
一回り大きいサイズ。
こんなの見た事無い。
S.M.C.morotr ?
ネットで探すも入手の手立ては無し。
モーターの中身の修理は主義に反しますが、この場合は他に方法が無い。
仕方なくバラシます。
予想通りブラシが死亡。
酸化して削れたカスが飛散。
ここまで使われればモーターも思い残す事は無いと思われます。
新品FA130のブラシを取り出し、
加工して寸法を合わせ取り付けます。
恐る恐る火を入れると無事回りました。
電流も大丈夫そう。
逆回転もOKです。
モータークリーナーで掃除したコミュテータ部。かなり削れています。コミュクリーナーをかけるのも、かえって削ってしまうのではと躊躇われました。
余命もそう長くは無いでしょう。
返却時にきちんとした説明が必要です。
あとは組立て。
いまここ。
バラシ以上の時間がかかるでしょう。